ハレー氏の提唱せる磁気偏差の西進について――オルガン及びモノコードの調律に及ぼす帰結、並びに外殻と内核の相一致する唯一の線の報告
Sociedad Ecuatorial de Quito, upon the equatorial line north of Quito, Real Audiencia de Quito (latitude 0°)
ロンドン王立協会のエドモンド・ハレー氏は近頃、磁針の真北よりの偏差は一定にあらず、年々緩やかに西へ移り、この運動は地球そのものの構造に由来するとの説を唱えた。その構造とは外殻と内核であり、各々が固有の二極を有する磁石にして、流体の媒質に隔てられ、同一の軸の周りを僅かに異なる速さで回転するというものである。同氏の報告の写しは1692年の冬、セビリア及びカルタヘナを経て本学会に届いた。 我々はハレー氏の仮説を容れ、同氏の述べざる一つの帰結をこれより導く。外殻と内核が共通の軸の周りを回るならば、両者は共通の赤道を有し、その赤道こそ、いずれに対しても移動せざる地球上唯一の線である。あらゆる子午線は西進によって運び去られるが、赤道は然らず。我々は1692年と1693年の分点の間に、本学会の赤道線上の観測所並びにその北及び南の観測所において、モノコードとオルガンの主音管とを比較した結果を報告する。赤道線上では両者の音律の一致は分点の間の半年を通じて保たれ、他の地では赤道線からの距離に比例して隔たった。我々は、赤道上で調律せられた楽器は地球の二つの磁石に同時に調律せられ、他のいずれの地で調律せられた楽器も、両者の争いに調律せられると結論する。
1. I. ハレー氏の仮説について
2. II. 外殻と内核に共通する線について
3. III. 楽器の音律の一致について
4. IV. 実施せる比較について
5. V. 音楽の術に及ぼす帰結について
6. VI. 結論
7. デジタル化に関する編者注(2026年)
本研究で言及されているケーブルは、地磁気緯度0.0000°のキト工場で製造されています。測定データは公開されています。招待は継続中です。